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TRIP FILES JAPAN

別府~由布院~日田 大分温泉旅

大分県

GOURMET

海鮮いづつ

A海鮮丼定食は小鉢&お吸い物付き B庶民的な居酒屋っぽい入口

海鮮いづつ

空港からバスで別府駅に約1時間で到着。11時過ぎだが、ランチをとってから地獄めぐりをしようと、評判のいい海鮮居酒屋さん「海鮮いづつ」へと向かう。
駅からは徒歩で10分ほど。人気のお店なのは分かっていたんですが、時間的に開店したばかりなので大丈夫かな?と思いきやすでに並んでるおじさんが…。どうも一階はすでに満席で、二階席がまだ準備できていなかったらしい。15分ほど待って通された2階は庶民的な座敷席。ここではもちろん大分といえばの関アジなんかも食べられますが、如何せん高いので人気メニューらしい海鮮丼定食を注文。こちらは1000円以下でお手頃。ただ特に何ということもない普通の海鮮丼だったwけど、値段の割にネタの数は多いかも。

別府駅周辺

A竹瓦温泉の風格 B駅近くにある駅前高等温泉もレトロ感ある建物 Cラグビー代表のユニフォーム着てました

WALK

暖冬で比較的東京でも暖かい日が続いていたのに、この冬いちばんといっていいほど寒い日になってしまった(涙)
空港バスの時間がやや押したこともあり別府駅周辺を散策する時間はほぼ取れなかったけど、とりあえず有名な竹瓦温泉のレトロな建物は写真に収めておく。ていうかこの辺りはいわゆるピンク街というか、地方都市のヤンキー感が漂う界隈に溶け込んで堂々と立つ歴史的建造物…。
他にも別府駅の近くには昔ながらの風情ある公衆浴場が点在しています。別府駅へと戻り、駅前の油屋熊八像(ラグビーワールドカップ仕様)に挨拶した後、駅の反対側から出ている路線バスに乗って地獄めぐりへ。

SPOT

別府地獄めぐりの拠点は鉄輪地区。別府駅からバスで15分ほどで、鉄輪バスターミナルに到着。これが想像してたよりずっとしっかりしたキレイな建物で、観光案内も兼ねている。数は少ないですがコインロッカーもあり、まずは荷物を預けてから地獄めぐりスタート。

身軽になったところでまずは血の池地獄方面へのバスを待って移動。別府の地獄めぐりは7つありますが、「血の池地獄」と「龍巻地獄」の2つは少し離れたエリアにあり、バスで6分ほど。バスに乗っていると高台に向かうのであちこちから白い湯けむりが上がる、別府らしい光景が窓から見えます。
血の池地獄のバス停を降りるとすぐ血の池地獄の入口が見えるので、まずはチケット購入。7つの地獄の共通チケットがかなりお得です。さらに私がなんか適当にバスターミナルでもらってきた地図を持っている人は割引対象になるとかで2割引き。今回はかなり時間的にタイトスケジュールなのだが、何が何でも7つ制覇しなければならないというプレッシャーにかられるw

龍巻地獄

間欠泉豪快に吹き上がり中

血の池地獄でチケットを購入したが、案内のおばさんからあと10分ほどで隣の龍巻地獄の間欠泉が吹き上がるとのこと。なので先に龍巻地獄に移動。
間欠泉は自然の力で定期的に吹き上がる温泉なのですが、ここ龍巻地獄は3~40分おきに噴き上がるそうで、かなり時間のロスはなく確実に見られるのではないでしょうか。しばらくボーっと待っていると、やがて熱水が噴き上がり始めます。岩の屋根を設置してあるのですが、それがなければ30mほどは噴き上がるとか。だんだん噴き上がりの力が弱くなってきたところで、再び血の池地獄へ。

血の池地獄

「血の池」のような赤い色の池。鬼さんがたくさんいます

ここは文字通りの不気味な赤い池から湯気が立ち上る地獄絵図…でも観光客が多いので、そんなに地獄感はないw足湯もありました。各地獄ではそれぞれカラーに合わせた個性的なお土産や地獄蒸しプリンなどが販売されています。
さてバスの時間に合わせて鉄輪方面へのバス停に移動。

ところがバスが来ない。。。ただでさえタイトスケジュールなのにとイライラし始めたところでようやく定刻より20分後くらいに、何事もなかったかのようにバス登場。ここで時間をロスしてしまった。

海地獄

赤い鳥居とコバルトブルーの池と地獄蒸しプリン

再び鉄輪方面に戻って海地獄前のバス停で下車。この周辺では5つの地獄が集まっている。まずは一番有名ともいえる海地獄。何となく入口の庭(?)から南国っぽいムードがあり、ここが九州の地だということを思い出す。ここは敷地的にも結構規模が大きく、でも時間が気になるのでとりあえず突っ切って建物の奥にあるコバルトブルーの池へ。これはアイスランドのブルーラグーンっぽい(行ったことはないけど)カラー。しかし湯けむりが朦々としていて写真写りがよくない(腕もない)…。
時間ないけどどこかで地獄蒸しプリンは食べておかねばと思い、こちらでいただきました。1個300円だったかな。高い。

鬼石坊主地獄

泥の円の中央部分ををよく見てみると煮沸したようにぽこぽこ

海地獄から次は鬼石坊主地獄へ。
一見、泥がたまってるだけで何?という感じなのですが、実はよく見るとその泥が綺麗に円を描いてぽこぽこ沸騰している。何というか自然の神秘、力強さを地味に感じて味のある地獄です。

かまど地獄

さまざまな地獄が集まっていて賑やかです

次、かまど地獄。
こちらはいろんなタイプの地獄が集まっていて小さな地獄テーマパーク的な作りになっており、観光バスの方も多い。とりあえず順路通りに歩いて終了w

鬼山地獄

赤鬼とワニ(ピクリとも動かず)がお出迎え

次、鬼山地獄。
他の地獄と同じく湯けむりがあがる池もあるんですが、ここの見どころはワニですね。ワニの飼育エリアがあるんですが、皆ピクリとも動かずやる気なく死んだフリをしている…。展示室(?)ではワニの赤ちゃんの水槽もありました。

白池地獄

ミルキーな白色の池とレトロな建物

最後に白池地獄。
こちらは海地獄にも似た、青みを帯びた白色の池。敷地を囲む瓦屋根の建物がレトロで印象的です。そしてなぜかピラニアやピラルクなど熱帯魚を飼育している…。
ということで駆け足気味になったものの地獄めぐり無事終了!

鉄輪バスターミナルに戻ってきました。鉄輪から由布院までは「ゆふりん」というバスで移動します。

STAY

由布院の宿といえばお高いイメージがありますが、調べてみると結構お手頃な宿もある。
といっても自分なりに(予算内で)宿にはこだわるので、いろいろと検討した結果こちらの「いよとみ」を予約。この宿はなんといっても露天風呂付の部屋でもかなり安い。(つまり風呂付でなければ相当安い)

いよとみ

A由布院駅からは徒歩8分ほど B12月だったのでロビーはクリスマス仕様 C部屋付きの半露天風呂 Dこちらは貸切の露天風呂。広々としてます

内装は北欧モダンテイストで、飾らないデザイナーズといった雰囲気。古い歴史のある旅館なのですが、現代風にリノベーションされています。
温泉は露天風呂含めすべて貸切で、全部で5つ。予約制ではなく、使用中なら廊下にある案内板(?)にランプが点灯する仕組み。ちなみに空き状況はネットでも確認できる。この日は土曜日で満室だったようで、ほぼ空くことがなく、部屋に温泉風呂ついてて良かった~。とは思ったのですが、広いらしい露天風呂だけ入っておきたい!と思ったのに早朝でも全然空かず…。ようやくチェックアウト時間前に入れたけど、なんと韓国人女性二人組が着替え中に乱入!!まあ出るところではあったけどなぜランプ点いてるはずなのに入ってくる!?(驚)
こちらの宿は外国人(アジア人)宿泊客多かったです。ていうか由布院自体に多いんだけど…。

今回宿泊した「墨」はまだ新しいお部屋で、シックな色合いでおしゃれ。露天風呂も墨色の丸い陶器(?)風呂です。いや~部屋に温泉(露天風呂)があるって素晴らしい!と思ったのですがマイナス面も発生…。洗い場のシャワーの出が恐ろしく悪い(涙)
全く出なくなったり突然出たりで、おそらく他の部屋やお風呂との兼ね合い?(今時そんなのあり?)そしてこの日から翌朝にかけてかなり冷え込んでおり、翌朝の露天はほぼ水風呂状態だったのが残念でした…。

いよとみ

Aカルボナーラのようなタレにつけていただく蕎麦 Bバーニャカウダのドレッシングはパンの容器に入ってます C朝食で出た団子汁。太いうどんが入った具沢山のお味噌汁 Dカープグッズが飾られてます

食事は別棟のレストランでいただきます。この料金の宿にしては、内容的にはかなり充実。和洋折衷風味というか、創作ダイニングバーで出そうな献立です。特に変わり種なお蕎麦が美味しかった。ただスタッフが足りてないのか、段取りが悪くなかなか運ばれてこない…。結局2時間ほどかかってしまいました。朝食はバイキング形式でメニューも豊富。プラス郷土料理の団子汁がついてきます。

ちなみにこの宿は広島カープの定宿(秋の由布院リハビリキャンプ)で、選手のユニフォームやグッズが飾ってあったり、ロビーには球団からのお花が…。私はカープのファンではないが、野球好きなのでそういう意味ではここにカープの選手が…と感慨深いものがありました。
というわけでいくつか残念な点もあるのですが、全体的に見ればコスパは高いかな。

WALK

2日目はチェックアウト後に由布院を散策。
ていうか今日も寒い!!暖冬なはずなのによりによってこの時寒波が来るとは…。
由布院駅を背にしてまっすぐ歩いていくと、前方には由布岳がそびえ、そのうち「湯の坪街道」に辿りつきます。いろんなショップやお土産屋さんが立ち並ぶ由布院のメイン(?)スポット。アジア人の観光客がとても多くにぎやかで、由布院らしい落ち着いた大人のイメージはない…。

由布院

A右の道へ進むと湯の坪街道。分かれ目の建物は有名なロールケーキ屋さんです B足湯ならぬ手湯 Cこんなレトロな一角がありました Dコッツウォルズをイメージした由布院フローラル・ヴィレッジ

湯の坪街道をさらに進んでいくと、やがて金鱗湖に到着。正直、湯気のちょっと立ってる特に大きくもないただの池()という感じですが、早朝なんかは霧が出て幻想的らしいですね。でも朝とか近くに泊まってない限りは行けないし…。
金鱗湖の畔に立っている「シャガール美術館」に入ってみました。展示は2階の2室のみですが、あのシャガールの作品が日本の片隅で見られるという貴重な空間です。一階はカフェになっていて、黒い木の壁が洗練された印象を与えるお洒落な建物。

由布院

A逆さ??な金鱗湖 B湖畔のシャガール美術館。一階は激混みカフェ C英国っぽい雰囲気の由布院ステンドグラス美術館 D由布岳には霧のような雲がかかっています

茶房「天井桟敷」で休憩した後、金鱗湖周辺から少し離れて「由布院ステンドグラス美術館」へ。ここへの道のりは、遮るものなく由布岳がキレイに見えます。
目的の美術館は、英国っぽいレンガ造りの洋館と教会が並んでいます。賑やかなエリアとは一転、人っ子ひとり見当たらず…。入館料は共通で1000円。(ちと高い気もするが…)様々なステンドグラスが飾られており、優雅なお屋敷風の内装も見どころ。

由布院

A湯の坪街道のミルヒでケーゼクーヘンを買う Bこれ、羊羹だそうで・・・。可愛すぎですね

湯の坪街道で有名な地元スイーツのお店「ミルヒ」でチーズケーキ「ケーゼクーヘン」を購入。150円とお手頃で、手のひらに乗る小さなサイズ。焼き立てと冷蔵のどちらかを選べます(値段は同じ)。さすがに名物メニューだけあって店内は混雑してました。焼き立てはふわとろですが何となく冷やした方が美味しいかも…という気もしましたw

グルメ

Aアンティークな調度品が置かれています B階段の先は屋根裏のような2階席 C由布岳=モン・ユフ Dかつて造り酒屋だったという建物

GOURMET

茶房 天井桟敷

古い建物好きとしては是非行きたい!と思っていた亀の井別荘内の古民家カフェ。
江戸末期の造り酒屋の屋根裏を改装したそうで、レトロな隠れ家感が漂います。金鱗湖からほど近い場所にあり、同じ建物内には「鍵屋」という雑貨屋さんもあります。
ちょうどお昼過ぎ頃に入ったのですが一組待ち。ランチを取るようなお店ではないのですがやはり人気らしい。ほどなく通された内部はアンティークな家具や小物が置かれ、どっしりとした木の梁も印象的。ほんとは屋根裏感満載そうな2階席が良かったけど、選べるわけもなく…。

カフェオレとモンユフ(ケーキセット)を注文。モンブランならぬモンユフは由布岳をイメージしているそうで、固めのクリームチーズ+生クリームにラムレーズンが加えられています。甘さ控えめ…というか甘くないので、レーズンがいいアクセントに。私はブラック飲めないですが、コーヒーに合いそう。また店内にグレゴリオ聖歌が流れるのもゆったりした空気を醸し出しています。長居したくなる雰囲気があり、ちょっとまったりしちゃいました。

STAY

「旅籠かやうさぎ」は日田駅から車で10分ほどの渓流沿いにある、レトロ&和モダンな隠れ宿。
雑誌で見て泊まりたい!と思い、大分の旅で2日目の宿に選びました。(「ゆふいんの森」で博多まで移動する前提で)日田駅⇔宿の送迎も無料でしてくれます。

旅籠かやうさぎ

A門構えからして雰囲気あります Bこちらは母屋です C母屋までのアプローチ D点在する離れの建物はどれも個性的

宿に到着すると、門構えからして風情があり、門をくぐるとフロントまでの道のりは昔話の世界のような非日常感。本館はどっしりとした古民家の建物です。古民家を移築し、改装した宿なのですが、置いてあるものすべてが骨董品のコレクションのよう。とにかくこだわりを感じるインテリアや小物の数々は見ているだけで楽しい。館内は至るところにステンドグラスがはめ込まれ、大正ロマンな雰囲気を醸し出します。

旅籠かやうさぎ

Aロビーの近くに囲炉裏の間がありました Bアンティークな調度品が素敵なロビー C各部屋の目印が可愛いんです(これは泊まった部屋ではないけど) Dこういうガラス、いいですよね Eこれまたレトロな談話室 F部屋の照明が可愛い

お部屋は窓が小さく光がほとんど入らないのが難点なものの、これまたレトロ満載で可愛らしい。宿の名称が「かやうさぎ」だけあって、うさぎをモチーフにした小物が随所に散りばめられてます。敷地内にはいくつか建物が点在し、どれも個性があります。温泉は2つあり、男女入れ替え制。ステンドグラスや大正ガラスが取り入れられたレトロモダンな雰囲気です。

旅籠かやうさぎ

A個室の食事処はこんな感じ。やっぱり窓ガラスが好き B何かの川魚。夕食のメニュー C朝食は木のお弁当箱入りのおかず中心 D箸置きもうさぎです

食事は夕食、朝食共に個室の食事処でいただきます。(館内で迷うの注意)優しい味わいの品が多く、量も食べきれるくらいで丁度よいです。

全体的にほっこりとした空気が流れていて、穏やかな気持ちになれる宿でした。アンティーク雑貨好きの方には特におすすめ。

公式サイト

WALK

豆田町

ABCD白壁の建物や商家が並ぶ街並み

日田駅から15分ほど歩くと辿り着く豆田町エリアはかつて江戸時代の城下町「天領」で、現在も古い街並みが残っています。
規模はこじんまりとしていて、「御幸通り」と「上町通り」の2本のメインストリートが中心。観光客もそれほど多くないのでのんびり散策できて、レトロな風景に癒されます。
やっぱり有名な古い街並みは観光客がすごいので、実際は風情に浸れないという…。ここ豆田町では、まばらな観光客もやはりアジア人がほとんど。大分はアジア人多いですね~。

豆田町

A旧船津歯科の建物 B古い建物の多くはお土産屋さんや様々なショップになってます C豆田まちづくり歴史交流館。内部も無料で見学できます Dこちらはスコーンのお店。幕がかわいいのう Eある店先で見かけた虹色ラムネ、綺麗ですね F上町通りの豚足のお店(笑)にじわる

江戸時代からと思しき建物が並ぶ中、印象的だったのが「旧船津歯科」。外観が端正な佇まいの洋館で目を引くのですが、内部も当時の設備が再現されています。(無料で見学可能)

グルメ

AB丸メガネのような窓ガラスが愛嬌たっぷり。味のある外観です Cランチの日田っ子ライスは見た目もカラフル Dデザートの抹茶ミルク&シフォンケーキ

GOURMET

麦屋カフェ

豆田町の真ん中にあるかわいいカフェ。まず外観がかわいい。メガネのように丸くくり抜かれた窓ガラスがインパクトあります。古民家をリノベーションした内部も木の梁と和モダンな雰囲気が素敵。いかにも女子が好きそうw
こちらのお店はコロネをコーンに見立てたソフトクリームやカレーパンが名物らしいのですが今回はランチなので「日田っ子ライス」をオーダー。デザート&ドリンク付きで900円です。
日田っ子ライスはタコライス風ですが、柚子胡椒ソースがアクセント!ドリンクは紅茶をミルク付きで…と頼んだらポットに入った紅茶&ミルクにしてくれた!これはかなりうれしかったです。(普通に紅茶+ミルクポーションと思ってたので…)

さらにデザートがシフォンケーキと抹茶ミルク(ジェラート)だったのですが、ランチ(900円)のデザートとしてはかなりクオリティ高いです。特に抹茶ミルクが濃厚な味わいで美味しかった。

TRANSPORTATION

ゆふいんの森

東京~九州間は飛行機で大分に入り、博多から出たのですが、由布院→日田、日田→博多で「ゆふいんの森」に乗車。何故か乗らねば!という使命感(?)で一応両日とも先頭車両の前方席で予約。由布院→日田は日曜ということもあり、満席に見えましたw
モスグリーンの車体にちょっと外国っぽいレトロな雰囲気のある車内。ビュッフェ車は意外と狭い。というか車内を歩くと結構揺れが大きいのが分かります。由布院→日田では「慈恩の滝」が車窓から見えるということでアナウンスも流れるんだけど、一瞬だったw