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TRIP FILES JAPAN

軽井沢と信州別所温泉

長野県

WALK

猛暑日が続き、週末の避暑を楽しみにしていたところで、なんと台風が発生。(涙)
当日は朝から雨、今回は立川から乗車した軽井沢行きのバスは通常通り出発。バスで移動中も雨は降り続けている。

宿泊予定のペンションに近い、中軽井沢にて午前11時前に下車。中軽井沢駅はなかなかモダンな造りで、「くつかけテラス」という図書館を中心とした施設が併設されています。ペンションに荷物を置きに行く前にくつかけテラス内のカフェでランチを取りつつ一息ついていると、突如として雨が止んできた。その後、午後の間は雨も降るけど時折晴れ間ものぞき、何とか持ちこたえるお天気。

中軽井沢駅からしなの鉄道で軽井沢駅へ移動。とりあえず駅から万平通り、旧軽井沢を目指して歩いてみる。万平通りは軽井沢というとイメージする、緑の並木道に別荘が並ぶ通りでその先には名門クラシックホテル「万平ホテル」がある。(万平ホテルまでは結構遠いです…)
白壁に黒の格子が古き良きイギリス的な雰囲気のホテルは、ジョン・レノン夫妻が滞在していたことでも有名。カフェテラスのロイヤルミルクティーはジョン直伝の人気メニューということでぜひ味わってみたい!とも思うが800円という値段にひるみ(?)、結局断念…。庶民には高すぎるお値段・・・。

旧軽井沢

A軽井沢駅に残るレトロな旧駅舎 B雨にけぶる万平通り Cクラシック感満載の万平ホテル D雨上がりのカフェテラス E館内のステンドグラス

万平通りをもう一度戻って旧軽井沢銀座へ。レトロな建物が並ぶ賑やかな通りにはたくさんの観光客が行き交う。晴れ間もさしてきたので「ミカド珈琲」の名物モカソフトを買ってみた。シロップ漬け特製プルーン入り。コーヒー牛乳味のソフトは濃厚で美味しいです。
聖パウロ教会に至るチャーチ・ストリートを通り抜けたり、お店を覗きながら商店街を歩いていくと、終点には老舗宿「つるや旅館」。さらにその先には「軽井沢ショー記念礼拝堂」が静かな木立の中にひっそりと佇んでいます。こちらはカナダの宣教師ショーによって明治時代に創設された、軽井沢最古の教会とのこと。軽井沢には小さな教会が点在していますが、土曜日のためか結婚式が多かった。

旧軽井沢

Aショップや飲食店が軒を連ねる旧軽井沢銀座 Bミカド珈琲本店。1階がショップ、2階がカフェ C名物モカソフト D聖パウロカトリック教会 E静謐な佇まいの軽井沢ショー記念礼拝堂

旧軽井沢のバス停から中軽井沢の星野エリアへと移動。一度は泊まってみたいけど泊まれないであろう星のや軽井沢、トンボの湯、ウッドデッキのお洒落スポット、ハルニレテラスなどが集まるエリア。ハルニレテラスとかハイセンスな?お店が集まっているけれど、(価格帯的に)購入したり物色したりできるのはないので「ふ~ん」て感じになる(笑)。午後は比較的持ちこたえていたお天気が次第に怪しく…。折角なのでトンボの湯に立ち寄ることにするが、雨が本降りになってきた。トンボの湯は思いのほか広く、緑が見える大きな窓は開放感がある。でも人口密度がいのでゆったり寛げる気持ちにはならない…。雨が強くなってきて露天風呂部分はプールのような状況でした。
トンボの湯を出るとすぐ側にある「村民食堂」で夕食を取ることに。さすがに混み合っていて、順番待ち状態。なんか疲れていたのか写真を撮るのを忘れてしまった(笑)けど、「信州サーモンの二色丼」をオーダー。かなり観光地価格に思える。村民食堂を出ると、いよいよ台風らしい雨風に。しかしタクシーは予約待ちばかりでつかまらず・・・何とか頑張って歩いてペンションへ戻りました。普通の天気ならば徒歩でも問題ない距離なのですが、雨風はつらい。(泣)

中軽井沢

A雨にけぶるハルニレテラス Bトンボの湯の入口前。左右の棟に男湯と女湯が分かれてます。 Cご当地スーパーつるや Dつるやのオリジナルブランド商品 E明るい印象の店内。商品が整然と並びます

2日目は朝から雨が降り止まない気配ながら、ずっと待っているわけにもいかず9時過ぎにペンションを出る。雨の中、中軽井沢駅の南側にあるスーパー「つるや」へと歩く。地元スーパーでオリジナルブランドの商品も多く取り揃えているとのことで、海外でもスーパーを見て回っていると時を忘れる(笑)スーパーマーケット好きの私としてはぜひ行ってみたかった場所。明るく小綺麗な印象のスーパーで、店内は広々。オリジナルのふりかけとドライフルーツをゲット。整然と並んだ商品を見て回るのは楽しく、時間があまり取れなかったのが残念でした。
その後軽井沢駅まで移動して「エロイーズ・カフェ」でブランチを取った後、別所温泉へ移動します。

グルメ

Aキッシュと本日のデリ2種のランチセットはバゲット付き。デリはキャロットラペとラタトゥイユ B店内はほっこり和むお洒落な雰囲気 

GOURMET

A-WOTO

中軽井沢駅に併設の「くつかけテラス」内のカフェ。ランチはキッシュとスープやデリのセットがメイン。土曜日なのでお昼時は混むかも、、ということで、中軽井沢に到着後、11時過ぎに来店。さすがにまだ誰もいない。
信州サーモンのレモンマリネのキッシュ&デリ2種のランチをオーダー。ドリンクは信州りんごジュースに。ワンプレートのTHEお洒落ランチ、ふわふわのキッシュも然ることながら、デリのラタトゥイユが美味しい!

グルメ

A入口からしてオシャレ。シェアハウスの一画にあります B席からガーデンを眺める Cアボガドとトマトが入った「ガーデンベネディクト」 Dガーデンからカフェを眺める

GOURMET

ELOISE's cafe

軽井沢は美味しい朝食がいただけるお店が多いということでどこかでブランチを取ろう!と調べてみたけど、行きたい!と思うお店がことごとく遠い…車がない身には難しい…そんな中で軽井沢駅から徒歩15分というこちらのカフェに行ってみることに。ところが、別荘地の森の中に佇む1軒なので、場所が非常に分かりづらく、迷う・・・。しばらくぐるぐる歩き、ようやく古民家リノベ風の建物に到着。カフェ内もナチュラルな作りで居心地が良く素敵です。オープンテラスのようになっていて、ガーデンの緑と木漏れ日は軽井沢らしい眺め。フレンチトーストが看板メニューらしいのですが、ぜひ食べてみたいエッグベネディクトにしました。アボカドを使った「ガーデンベネディクト」。個人的には卵がもう少し固めの方が好きかなあ。

ペンションカスティール

STAY

軽井沢の宿泊は土曜日、ホテルはかなり高くついてしまうので、検討の結果ペンションにしました。でも夏休みに入り、土曜日ではなかなかお手頃&ロケーションまあまあのところはなく、そんな中で予約できたのが「ペンションカスティール」さん。中軽井沢駅までは徒歩10分ほど。軽井沢らしい、かわいい洋館風のペンション。屋根の色と同じく、館内もペパーミントグリーンと白を基調とした内装とシンプルなインテリアでさわやかな印象。貸切風呂がかけ流し(?)で高級感のある広い石風呂なのもうれしい。猫が何匹がいるので猫好きにはおすすめ、というかそれを目当てにしている方も多いと思われる。あんまり見かけなかったけど…。

WALK

信濃追分はしなの鉄道で中軽井沢の次の駅。いかにもローカル駅で駅を出ても何もないが、少し歩くとかつての中山道宿場町の面影を残した追分宿がある。折角なのでちょっと立ち寄ってみようと下車。
次の列車まで1時間30分ほど。追分宿を目指して歩いていくが、なかなか気配を感じないので不安に(泣)。駅から20分ほど、緑の並木道に沿って並ぶ別荘を横目に歩き、ようやくそれっぽい光景が見えてくる。でも意外と人も少なく寂しい。レトロな建物や灯籠の並ぶ様子は宿場町らしさを残しています。通りで目につくのが青空図書館(?)。本棚ケースから自由に文庫を選んで、読み終わったら返すというものらしい。ひとまず時間が気になるので、通りを往復して駅に戻ります。

信濃追分

A古い建物を使ったカフェやお店が点在しています B見学はできなかったけど、堀辰雄文学記念館 Cちょくちょく見かける青空図書館もレトロ D宿場町の面影 E信濃追分駅はノスタルジックな雰囲気 F駅から追分宿までの道のり

別所温泉

A駅舎を出ると別所温泉の看板 Bノスタルジックな雰囲気の駅です Cホームでは夏らしい飾り付けも C朝の温泉街は静か

WALK

再びしなの鉄道に乗って本日の宿泊地、別所温泉を目指します。しなの鉄道は小諸で長野行きに乗り換えて上田駅まで。上田駅からは上田電鉄別所線に乗って別所温泉へ向かいます。上田駅の各路線への入口は温泉のれん風…。別所温泉駅は終点で上田から30分ほど。駅に到着すると、無料で宿を回って送迎してくれるシャトルバスが電車の到着に合わせて待っていました。これは助かる。花屋は駅から一番近い宿だったらしく(たしか徒歩でも5分だったはず)最初に到着しました。

温泉街は翌朝、出発前に30分ほどしか散策出来なかったのですが、古い建物が点在し、昔ながらの情緒を感じるこじんまりとした静かな温泉街でした。別所温泉駅の駅舎はレトロでグリーンの色使いもかわいい。

STAY

ほぼ全館が国の登録有形文化財に指定されているということで、雑誌で見てからぜひ行きたいと思っていた宿「旅館花屋」。その建築の細部にわたる素晴らしさ、古き良き大正レトロな雰囲気は期待を裏切らないものでした。

旅館花屋

A入口の看板から歴史を感じます B玄関横の白壁の建物はダイニング C提灯が掲げられたエントランス Dアンティークな調度品が配置されたロビー

まず到着してチェックイン手続きをするロビーから、別世界に紛れ込んだよう。そして緑あふれる中庭を囲んで、いくつもの建物が渡り廊下でつながれた館内はどこまでも先を目指して探検したくなるような、冒険心くすぐられる素敵な空間になっています。思わず館内散歩で写真を撮りまくってしまう…。冬は寒いだろうけど、雪に覆われた光景もまた風情がありそう。茅葺き屋根の水車小屋のそばでは、夏らしくラムネが販売されていました。

旅館花屋

Aロビーから見える中庭と回廊 B客室や温泉へとつながる建物が回廊で結ばれています Cその先に何があるのか気になってしまう DE風情ある小さな水車小屋とラムネ販売 

「花屋」の名の通り、あちこちにかわいい花のモチーフの型抜きが施されていたり、繊細な照明のデザインなど、いろいろ見ていて楽しい。温泉もステンドグラスや高いドーム型の天井がレトロモダンな大理石風呂。露天風呂は少し離れた敷地内にあり、そこへとつながる木の回廊も風情があってわくわくします。季節柄、夜はセミの襲来(?)の危険はありますが…w

旅館花屋

AB露天風呂へのアプローチ C露天風呂は意外と静か D客室の照明が愛らしい E館内のいたるところに花マークが見られます F和洋モダンな食堂 G見た目も楽しい朝食

夕食、朝食をいただく食堂は梁の天井がクラシックな雰囲気。和×洋のコラボですね。量も適量で全体的にあっさりめの優しい味。ただ苦手食材の変更がNGなので、牛肉の陶板焼きはそのまま残してしまいましたが…(きのこのみ食べる笑)
特に朝食はヘルシーで美味しい。卵料理が3種類から選べるので、だし巻き卵にしました。ふわふわ加減が絶妙!

公式サイト

SPOT

白糸の滝

糸のように流れ落ちる、清涼感あふれる滝

3日目はお昼の12時過ぎに軽井沢駅に到着。軽井沢~草津を結ぶ草軽バス(そのまんま…)に乗り、白糸の滝へ。軽井沢駅からは約30分、運賃は710円。
バスを降りるとすぐに「白糸の滝」の看板があるので分かりやすい。観光客が多かった・・・。さすが夏の軽井沢。標高も上がっているのでここまで来るととても涼しい。滝までは約150メートルなので歩いてすぐ。想像よりは規模が小さかったけど、扇のように広がる形状から文字通り糸のように滝水が流れ落ちる、繊細な印象の滝です。清涼感でリフレッシュ…のはずなんですが何せ人が多いので癒し効果が薄れてるような…。この時期は夜にプロジェクションマッピングをやっているらしい。

白糸の滝

Aバス停を降りるとすぐに看板が見えます B滝までの道のり Cマイナスイオンに癒されますが、実は人多い Dライトアップの広告がありました 

旧三笠ホテル

Aかつての名門ホテル B往時のロマンを感じる館内 Cカラマツ並木が美しい三笠通り 

SPOT

白糸の滝から再び草軽バスで三笠の停留所で降りると、旧三笠ホテルはすぐそこ。緑に映えるレトロな洋館が見えます。こげ茶の外壁に白いレースのような繊細な窓枠が印象的。
内部見学は入館料400円。靴を脱いでスリッパに履き替えて見学します。明治時代の軽井沢を象徴する存在だったという、かつてのホテルのロビーや客室が再現されています。国の重要文化財に指定されており、古い建物好きな方はおすすめ。次のバスが来るまで時間があったので、三笠通りを歩いて旧軽井沢まで戻ることに。緑のカラマツ並木の狭間から木漏れ日が差し込む様は、まさに軽井沢らしい光景。通りの両側には別荘が並びます。

グルメ

A天丼「松」。味噌汁と小鉢付き B旧軽井沢通りから少し路地に入ったところにあります 

GOURMET

天ぷら 万喜

老舗の天ぷら屋さん。調べてみると夏季以外は東京の祐天寺で営業しているとか。3日目の午後は三笠通りを歩いて旧軽井沢に戻ってきたのが15時ごろに。行きたいと思っていたお店がランチ営業を終了してしまいすぐ近くにあったので入店。誰もいない。正統派和風な店内。実は好物の天丼、いちばん安い「松」(といっても¥1,400)を注文。小エビのかき揚げが入っているのがうれしい、(私にとっては)かなり贅沢な内容の天丼で満足♪

TRANSPORTATION

東京~軽井沢間の移動は高速バスを利用しました。新幹線なら1時間ですが、高速バスは3時間程度。

ローカル線に乗るのも旅の楽しみ。軽井沢から小諸、上田へと乗り継いだしなの鉄道。赤×グレーのカラーリングで丸みのある車体が可愛らしく、写真撮影する人多数。
上田駅から別所温泉まで行ける上田電鉄別所線はレトロ感のあるシルバーの車体。車内には夏らしい飾りが施されており、ローカル線らしく和む。

旧三笠ホテル